ヴィンテージとスタイル
1958年は冷涼で遅熟、厳しいヴィンテージでした。春は寒く、夏は日照不足、収穫は遅く、雨に見舞われることもありました。赤ワインは未熟で軽く、酸が強く、骨格に欠けます。白ワインは比較的良好で、特に北の産地では爽やかで明快な印象を見せました。全体的には弱い年ですが、辛口白にいくつかの例外が見られます。

地域別
ブルゴーニュ：赤は痩せ気味、白は爽快
ボルドー：弱く、野菜的
ローヌ渓谷：北は厳格、南は影薄い
ロワール：白はシャープ、赤は青さ強い
アルザス：ドライでやや細身
シャンパーニュ：酸が強く、広がりに欠ける

ポイント
1958年は冷涼で繊細な年。赤ワインは熟成に不向きである一方、一部の白は今なお清涼感を保っています。

シグネチャー
1958年は「冷涼な控えめさ」の象徴：細身で酸が際立つ、穏やかなワイン。