ヴィンテージとスタイル
1956年は世紀の中でも最も厳しい冬の一つとなった極寒のヴィンテージです。2月の霜害は特にボルドーで深刻で、多くのブドウ樹が被害を受け、生産量は激減しました。その後の季節も涼しく、熟成は遅く不完全なまま終了。赤ワインは非常に軽く、青さが目立ち、白ワインは緊張感はあるものの輝きに欠けます。気候に支配された、忘れられがちな年です。

地域別
ブルゴーニュ：非常に繊細な赤、控えめな白
ボルドー：霜害甚大、生産ごくわずか
ローヌ渓谷：弱く、ばらつきあり
ロワール：シャープだが単純
アルザス：厳格
シャンパーニュ：非常に酸が強く、表現に乏しい

ポイント
1956年は霜害の記憶が刻まれた年です。生産量は少なく、残されたワインも非常に軽やかで影の薄い印象。

シグネチャー
1956年は「寒さの記憶」を体現：稀少で淡く、冬に凍りついたようなワイン。